• 品田 紗桜里
  • 1990年6月7日生まれ。2013年に多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。 ゆうゆう絵本講座で絵本制作を学ぶ。
    「かいじゅう シタムキー」で第10回武井武雄記念日本童画大賞絵本部門ミライ賞受賞。 「もりねこ」(文研出版)でデビュー。 その他、「SDGsのきほん 未来のための17の目標 -海の豊かさ 目標14-」(ポプラ社)の挿絵、「こどもの本」(日本児童図書出版協会)の2022年表紙イラストなどを担当している。

  • もりねこ

    あるところに おおきな おおきな ねこがいました。
    ねむっているすがたは まるで もりのようです。
    うまれたときは、ふつうの おおきさでしたが、どんどん おおきくなり、
    もりのきよりも おおきな ねこに なりました。
    そんなねこを、もりの どうぶつたちは、こわがり、さけるようになりました。
    それから なんねんも なんねんも もりねこは ひとりぼっちでした。
    「ひとりぼっちも きらくでいいさ」
    あるひ、もりねこの せなかに、ことりたちが やってきました。
    そのあと、どんどん いろいろな どうぶつたちも
    もりねこの せなかに すみつくようになって……。