7月6日 大阪府立国際児童文学館を訪問した。 文学館は、新聞やテレビなどで注目されている橋下知事の1,100億円の行財政改革の嵐に巻き込まれ、存続の危機に立たされている。 文学館は、ドイツミュンヘンの国際青少年図書館をモデルに、国際的な規模の児童図書を集める主旨で1984年5月5日にオープンした。 文学館の素晴らしいところは、4層からなる書庫に江戸末期から現代に至るまでの本を一同に見ることが出来ると同時に、本の文化の流れも分かるところであろう。 また、特記すべきは、出版された本の帯やカバー、マンガ、雑誌のふろくに至まで文化財として保存されていること、次の世代の子供達へ継承するというシステムがしっかり出来ているところである。 この充実した書庫に国内はもちろん海外からの閲覧者も多いと聞き納得する。 この本が機能の異なる府立中央図書館に移転するという、70万点という膨大な本を納めきれないと聞き、本が分散する可能性があると想像するのは、私だけだろうか? 貴重な文化財を守るために出来ることは、私達一人一人が文学館の存続の声を上げ、支援の輪を広げることが児童書に携わる者の使命であると強く感じた。 広報部 おおくぼヒロアキ |
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● 大阪府立国際児童文学館存続問題
○ 7月1日から7月23日まで開かれていた大阪府臨時府議会において大阪府立国際児童文学館の
「廃止・移転」という財政再建プログラム案に対して、代表質問、一般質問、教育文化常任委員会の
審議を通じて、与野党を問わず各会派から疑問の声が上がったということですが、
大阪府は、方針を変えることはなかったそうです。
しかし今回の臨時府議会は、平成20年度本格予算を議論されたものであり「プログラム案」全体について
論議されたものではなく、平成21年度以降の見直し案の是非はこれからの論議の対象として
今後も府議会において論議されるものとして、
大阪府立国際児童文学館では、なんとしても存続に向けて引き続き全力を尽くすとしています。
詳しいお知らせ、動き等については児童文学館のホームページをご覧ください。
http://www.iiclo.or.jp/hp/top.html
○ 大阪府立国際児童文学館では6月5日に発表されました「財政再建プログラム案」での
財団は21年度中に抜本的見直し、施設は21年度中に廃止、中央図書館へ移転
との内容を受けて、7月府議会審議に向けて更に存続が得られるように努力するとの事です。
皆さんからのメッセージを求めています。(400字まで)FAX.06-6876-8686 メールdoi@iiclo.or.jp
● 大阪府立国際児童文学館存続に関する要望書
2008年4月25日 大阪府知事 橋下 徹 殿 日本児童出版美術家連盟 理事長 浜田桂子 大阪府立国際児童文学館存続に関する要望書 謹啓 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 このたび、大阪府の財政事情から、大阪府立国際児童文学館を府立中央図書館や中之島図書館へ統合する方向を示唆されました。この件につきまして、私共は児童書の画家として大変憂慮しており、国際児童文学館の存続を強く要望するものです。 ご承知のとおり、国際児童文学館は20年以上の長い間、児童書に関して地道な資料収集と、子どもたちにどう本を手渡していくかを研究されてきました。 国際児童文学館は、児童書を出版芸術と位置付け、文化の継承として本の保存にあたってこられました。本が出版されたときの形そのものを重視し、カバーや帯は、はずされることなく永久保存されています。それはカバーや帯にも、作り手の意図が深く込められているからです。 一方、図書館は貸し出すことが主目的です。カバー、帯ははずされ、図書館バーコードが本につけられます。また新刊の入荷にともなって本の入れ替わりがあり、ある年数を経ると本は廃棄されます。 大阪府立国際児童文学館と図書館は、全く異なる機能をもつ施設なのです。 新たな創作をする私共にとっては、先人の出版芸術である貴重な本に、いつでも、そしてそのままの形で触れられることは、大変重要なのです。 「大阪に国際児童文学館あり」は、大阪府の見識の高さを全国に示すものであり、他の地域に住む者には羨望の的でした。そして創作に関わる者の大きな支えでした。 多くの人の情熱と知恵が蓄積され、現在、他に類をみない貴重なコレクションをもつ大阪府立国際児童文学館と、それを支えてこられた財団法人 大阪国際児童文学館を、どうかそのままの形で存続してくださいますよう切に望みます。 貴職の聡明なご英断を、こころから期待申し上げております。 どうかよろしくご配慮いただきますよう、お願い申し上げます。 敬具 |