2008年4月25日
大阪府知事
橋下 徹 殿
                                                     日本児童出版美術家連盟
                                                          理事長 浜田桂子


                     大阪府立国際児童文学館存続に関する要望書

 謹啓 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 このたび、大阪府の財政事情から、大阪府立国際児童文学館を府立中央図書館や中之島図書館へ統合する方向を示唆されました。この件につきまして、私共は児童書の画家として大変憂慮しており、国際児童文学館の存続を強く要望するものです。
 ご承知のとおり、国際児童文学館は20年以上の長い間、児童書に関して地道な資料収集と、子どもたちにどう本を手渡していくかを研究されてきました。
 国際児童文学館は、児童書を出版芸術と位置付け、文化の継承として本の保存にあたってこられました。本が出版されたときの形そのものを重視し、カバーや帯は、はずされることなく永久保存されています。それはカバーや帯にも、作り手の意図が深く込められているからです。
 一方、図書館は貸し出すことが主目的です。カバー、帯ははずされ、図書館バーコードが本につけられます。また新刊の入荷にともなって本の入れ替わりがあり、ある年数を経ると本は廃棄されます。
 大阪府立国際児童文学館と図書館は、全く異なる機能をもつ施設なのです。
 新たな創作をする私共にとっては、先人の出版芸術である貴重な本に、いつでも、そしてそのままの形で触れられることは、大変重要なのです。
 「大阪に国際児童文学館あり」は、大阪府の見識の高さを全国に示すものであり、他の地域に住む者には羨望の的でした。そして創作に関わる者の大きな支えでした。
 多くの人の情熱と知恵が蓄積され、現在、他に類をみない貴重なコレクションをもつ大阪府立国際児童文学館と、それを支えてこられた財団法人 大阪国際児童文学館を、どうかそのままの形で存続してくださいますよう切に望みます。
 貴職の聡明なご英断を、こころから期待申し上げております。
 どうかよろしくご配慮いただきますよう、お願い申し上げます。
                                                                  敬具




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